パリではないけれど、パリのメトロで行ける郊外の街、サン・ドニというところに行ってきました。
13番線のBasilique de St-denis下車。
降りてみると意外に近代的な街かな、と思ったけど、ちょっと駅から離れると、なんと、駅前のかなり広いスペースが工事中。
ああ、せっかく来たのに。
いつ終わるんだろう、この工事。
気を取り直して、ここの街のメイン「バジリカ大聖堂」へ。
駅からすぐのところでした。
しかーし、この聖堂も半分くらい工事中。
中に入ってみると、ビニール製の布が敷いてあって、いかにも工事中。残念。
でも、教会の主要部分はちゃんと見られるようになっていて、聖堂の造りや、キリスト像、マリア像を見てきました。
そしてここには、ルイ15世のマントが展示してあって、かなり豪華でした。
ところで、このバジリカ大聖堂、タダの聖堂ではないのです。
歴代のフランス王が眠っているのです。
そう、かのマリー・アントワネットも。
王の墓所の入り口は教会とは別で、右側のほうにあって、カルト・ミュゼで入りました。(有料ってことです)
またもや人のお墓をお金を取って見せるというフランスの感覚に違和感を覚えつつ・・・。
でも、なかなかに見ごたえがありました。
入って近いところに、シャルル5世とその王妃、そして王の信頼厚かった将軍・ベルトラン・デュ・ゲクランのお墓が。
この人たちの話を、佐藤賢一さんの小説で読んだ事があったので、勝手に親近感を覚えてみたり。
ちなみに、デュ・ゲクラン将軍が、妻のために建てた家が、モン・サン・ミッシェルにあって、博物館として公開されています。
(もちろん、この前の旅行で行きました)
はてさて、他にも名前を聞いたことがある王や王妃や市長や、偉い人たちが眠っている、立派に彫刻された棺がたくさんあるのですが、やはりひときわ目立つのが、ルイ16世とマリー・アントワネットの棺。
普通の棺は、横たわった状態の人物が彫刻されているのに、この二人は棺の上に跪いた格好でした。
しかもアントワネット、胸がでかっっ。
ドレスから胸の谷間がしっかり見えてるし。
でも綺麗。
なんとなく棺の長さが短い気がするけれど、やはりギロチンで首を切られてしまったからかしら?
しかし、棺の数の多いこと。
最初は余裕を持ってひとつずつ見ていたのですが、とても見切れないのに気づいて、さっと見ることにしました。
ほんっとに歴代のすべての王侯の棺がありそう。
地下のクリプトにもあるある。こちらは地上階にあったような、綺麗に彫刻された棺ではなく、壁の中に眠ってらっしゃるものも多い。
太陽王ルイ14世のお墓は、彼自身が生前に注文したとかでかなり立派でした。
さらに!
今でも謎が多いルイ17世(ギロチンにかけられたルイ16世の息子)の心臓が展示してあるんです!!
これは、本当に干からびた内臓で、ガラス越しに見るのですが、さすがにちょっと怖かった。
(ルイ17世について詳しく書きたいけど、かなり長くなったからパスします)
思った以上に時間を費やしたサン・ドニでした。
サン・ドニは、サッカーW杯でフランスが勝った「フランス・スタジアム」があることでも有名です。
私はあまり興味ないから行きませんでしたが。試合がないときは中が見学できるようです。
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