エシャンジュとは、交換という意味で、母国語の違う友達と会って、お互いの言葉を教えあうことです(多分)。
私のエシャンジュの相手は、日本にいるときから結構長くメールしている人で、青い目と鳶色の髪を持った(本人曰く)若者。
といっても私と一個しか年は違わないけど。
フランス人の割には若く見えます。
メールから、人柄の良さは伝わってきてたのですが、会ってみたら、遠慮深い、日本人っぽい感性を持ち合わせた人でした。
彼が言うには、「パリの人は冷たい。でも多くの日本人はパリに来るから、フランス人全部を冷たいと思ってるんだ」とのこと。
彼はノルマンディ出身で、ノルマンディの人は温かいようです(笑)
でも、東京の人も地方の人から見たら、冷たいようだよ、って言うと、「日本人は、たとえ言葉が分からなくても、困ってる人が居たら助けようとすると聞いてるよ。パリ人は、外国人が困ってたら助けないよ」だって。
そうでしょうか。逆な気がするのだけれど。
彼の日本語の能力は、私のフランス語力より上なので、話が日本語で進んでしまう。
いかんいかん。それでは私の勉強にならない。
私も一生懸命フランス語で話すけれど、その話題を引き継いで、彼が日本語で話してしまう。
彼が間違った日本語を使うと、私が直す、って感じ。
しかも、私が考えながらフランス語を言いかけると、何を言いたいのかを察して、日本語で「~ってことでしょう?」みたいに言ってくる。
ああ~。
でも楽しかった。
彼は、グラフィックデザイナーなので、日本語ができるようになったら、日本で仕事を探して、日本に住みたいとのこと。
日本の芸術のすべてが好きだって。
でも、まだ一度も来たことはないらしい。
どうでしょう、日本(東京)は、彼を失望させないかしら。
ちょっと心配。
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