ブルターニュ紀行4 カンペール(Quimper)前編

ラ岬から戻った日、まだ時間があったので、街をぶらぶら。
何しろ夏至のすぐ後なので、フランスは22時くらいまで明るい。
移動が多い日だったので疲れていたけれど、一回りすることにしました。

この街は、フランスの西の端のほうにありながら、実に豊か。
ブルターニュ特有の文化と、中世の香りが感じられる街並み、街に潤いを与えている2本の川、それにかかる鉄で出来た細い橋、さらに橋を彩る花々。お店やレストランも多く、活気にあふれ、遠くには山を臨み…。
賑わいながらも、マクドナルドやスターバックスがないのも良い◎

明日、じっくり見て回ろう、と思ってたら、カテドラルの横の県立ブルターニュ博物館入り口前に、看板が。
「木曜日のみ、中庭開放中。本日21時よりブルターニュの音楽とダンスのコンサート有り」
確かに今日は木曜日。週に一度のコンサート!!
この偶然に、行くしかない、と思って、いったんホテルで休んだ後、コンサートを見に再度出発。時間は夜なのに、ぜんぜん明るい!

21時を少し過ぎてから、入場料を5ユーロ払って中庭に入ると、舞台と椅子が設置してあり、すでにコンサートが始まっていました。
バグパイプや笛、太鼓でブルターニュ伝統の音楽を演奏した後、民族衣装を着た男女が出てきてダンス。

ブルターニュはもともとブルターニュ公国として、フランスとは異なる文化を持っていた地方。
言葉もブルトン語というものが存在し、こっちの道路標識には、フランス語とブルトン語の両方が併記されています。
ブルトン語は一時消滅の危機に会い、今、それを守ろうと、学校でもブルトン語を教えているとか。
家や街並みを見るだけでも、パリや他の地方とは違う文化が感じられます。

そんな独特の民族の、昔から伝えられている音楽や踊りを見ることが出来て、とてもラッキーでした。エレキギターのようなものも使っていたから、アレンジした曲もあったようですが、十分満足です。

会場にはクレープやシードルなど、名産物の屋台も出ていました。
残念ながら、深夜に食べると重いので、クレープはまた明日!

(続く)

フランス地方
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