ブルターニュ紀行5 カンペール(Quimper)後編

翌日、今度こそ街を探索!

歩いているだけで、何度「かわいい!」と思ったことか。
家や、お店、川、細い道etc…。
この街にはとても古い家が残っていたりするようで、まるでタイムスリップしたみたいでした。
建物に石だけではなくて、木を使っているところが、パリとはだいぶ違いますね。
しかもカラフルです。

そして、カンペールでもミュゼ訪問へ。

「県立ブルターニュ博物館」には、ブルトンの民族衣装や、昔のブルターニュの暮らしが分かる家具などが展示されていました。
ずらりと並んだブルトン独特の衣装は圧巻です。
また、建物自体が、カテドラルの一部らしいので、螺旋階段を下りたり、床が歩くとギシギシいったりして、すごく趣が感じられました。

一方、「カンペール美術館」では、ブルターニュの昔の絵画を中心に、時代を追った展示があり、ゴーギャンやコロー、ブーダンなどの絵を見つけることが出来て、私的にすごく嬉しかったです。

また、カンペール出身の詩人、マックス・ヤコブ(Max Jacob)についてのサロンも常設展示。
彼はすぐれた著作を残し、敬虔なキリスト教徒でありながら、ユダヤ人だったため、ナチスに捕らえられ、収容所で亡くなります。

彼の友人には、著名な画家、作家、詩人等、蒼々たるメンバーがいて、ピカソ、モジリアーニ、コクトーなどが描いた彼の似顔絵が展示されていました。

そして、カンペールで有名なのは、「カンペール焼き」。
白地に、草花や小鳥、民族衣装などを描いた陶器です。「HBアンリオ工房」というところで、作業中の工場を見学することが出来ました。
元気なお兄さんが、私を入れて10名ほどの見学者に、英語とフランス語と両方で説明、質問にも親切に答えてくれました。
カンペール焼きは、ひとつずつ手作り。
とくに彩色は、全員女性が行っているそうで、細い筆で丁寧に絵を描いているところを間近で見学できました。

最後に売店に案内されますが、強制的に買わされたりとか、店員がやたらに勧めてきたりすることが一切なかったので、許可を取って写真を撮り、じっくり作品を観察できました。持って帰るのが大変なので、何も買いませんでしたが(泣)

その他、カテドラルや公園、丘、マルシェ、さまざまなショップ、路地など、石畳の街を存分に歩き回りました。

あ、もちろん、お昼はクレープ!!
ブルターニュに来たら、クレープとシードルは味わわないと。

お天気にも恵まれた、全4日間のブルターニュ紀行でした。

フランス地方
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フランス情報収集局

コメント

  1. みもざ より:

    はじめまして。
    ブルターニュ紀行、楽しく拝見しました。
    みらいさんのレポートを読み、写真を見ながら、
    私も一緒に旅をしている気分になれました。
    さすがわ出版のお仕事に携わっている人の文章ですね。
    旅の様子がよく伝わってきました。
    実は私は昔、10年ほどフランスに住んでいたことがあります。
    美術系の学生でしたが、後に日系企業に勤めていました。
    在仏中は人に言うと驚くほど、何処にも旅行に行ったことがありません。
    みらいさんのようにフットワークが軽く行動的だったらどれほどよかったか、
    と今さらながらに思います。
    ミュゼのレポートが多いので、個人的にもとても興味深く読ませていただいています。
    今後も精力的なレポートに期待します。

  2. みらい より:

    コメントありがとうございます!
    フランスに住まれてたんですね。どちらの街でしたか?
    旅行しなくても、いるだけでも楽しいのですが、つい、いろいろな街に行ってみたくなってしまって。
    ゆっくりとレポートを書いていきますので、よろしかったらまた読みにきてくださいね。

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