ル・アーブル(Le Havre)からバスで揺られること30分ほど。
ル・アーブルとカン(Caen)を結ぶ路線上にある街、オンフルール(Honfleur)に到着しました。
バスターミナルから歩いていくと、突然港が出現!
これこそ旧港といわれる、昔の漁港の面影が残る場所。
今ではたくさんのヨットが港をいろどり、それを囲むようにしてたくさんのカフェが並んでいる。
そしてたくさんの人が、港を愛でながらのんびりとお茶&おしゃべり。
明るく賑やかながら、時代がさかのぼったような眺めが、とても気に入りました。
さて、旧港からちょっと街中に入ったところに、印象派の先駆け組に属する画家、ウージェーヌ・ブーダンの名を掲げた美術館があり、覗いてみることにしました。
ブーダンの作品はそんなに多くはなかったけど、私の好きなシスレーやピサロ、そしてモネの作品も少しあり。
また、現代の画家の絵も一部屋にありました。
そんなに広くはなかったけど、日本で公開されたことのない絵を見ることが出来て満足。シスレーがここで見られるとは思ってなかった。
そのあと、サント・カトリーヌ教会を見学し、エリック・サティの家というところに行きました。
あの音楽家、サティの生家だそうです。
ジムノペディなどは、クラシックに興味がない人でも知っているんじゃないでしょうか。
時代も印象派が台頭した19世紀終わり~20世紀初めの人。
パリが芸術で輝いた、ベル・エポックがここにも!
サティの家に入ると、オーディオガイドを手渡されました。
イヤホンを耳につけて部屋に入ると、サティの音楽が流れ出し、サティらしき人の声が見学者を迎えてくれます。
(ちなみにフランス語か英語かが選べます)
普通の博物館とは違ってなかなかに楽しい。
真っ白い部屋に真っ白なピアノが置いてあったりして、ヴィジュアルに訴えてくる。
ただし、この日は白いピアノの自動演奏が流れなかったので残念。
エリック・サティのイメージがたくさん詰まった家でした。
オンフルールには丘があり、その上にノートルダム・グラス教会というのがあるそうで、途中まで頑張ってあがってみました。
でも、時間があまりなく、体力も結構限界、また街の中心から離れるにつれて人気がなくなり、木々がうっそうとしてきて、ちょっと怖くなったので、引き返してしまいました。
19時台のバスを逃したらル・アーブルに帰れなくなっちゃうし。
でも、もう一回行きたいと思える街でした。
街並みもものすごく綺麗でしたよ。
★写真はサティの家の白いピアノ
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