ミュゼ探訪5 ゲテ・リリック(Gaîté Lylique)

2011年に誕生した新しい現代アート施設、「ゲテ・リリック」(Gaîté Lylique)。
デジタルミュージアム、という紹介を良くされているようです。
3区にある国立工学院(Arts et Metiers)のすぐ近くです。

もともと、この建物は18世紀から劇場として使われていたとても歴史ある建造物。
「ゲテ・リリック」という名前も、オペレッタ劇場を意味するとか。

それが戦争を経、利用目的が定まらなくなり、劇場として機能しなくなりました。
1980年代頃からしばらくはほったらかしの状態だったようです。
それが21世紀になってまもなく、アート施設としてよみがえることが決まったのだそうです。

外観は荘厳な雰囲気ですが、展示されているものはとてもモダン。
モニターが並び、来館者は「デジタル」でアートを楽しめます。
もちろん、実物の作品や、アート雑誌なども並んでいます。

私は開館して間もなくのころに訪れたので、まだおとなしい雰囲気でした。
ただアートを見せるだけでなく、研究する場でもあるとのこと。
若い人たちが自分の勉強のために利用しているのを多く見かけました。

今では、画期的なアート展示やコンサート、ワークショップなど、さまざまな企画が行われています。デジタルなので映像や音などを含めた3次元の体験ができる博物館と言えそうですね。

開館は14時から。
私は午前中に一度行って入れず、出直したことがありますので、要注意。

余談ですが、ゲテ・リリックのすぐ前にはEmile Chautemps広場があります。
こじんまりしていますが落ち着ける公園です。
早く着きすぎてしまったときはここでのんびりするのもいいですよ。
国立工学院に付属の博物館(Musée des Arts et Metier)に寄るのもお勧めです。

★ゲテ・リリック Gaîté Lylique
3 bis rue Papin 75003 Paris
http://www.gaite-lyrique.net/

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