南仏に来てからこっち、冬とは思えないほど暖かく、日差しも強く、晴天で、とても気持ちの良い日が続いています。
さて、今回の旅行の最終日。
アルルです。
アヴィニョンから電車で20分ほどのところ。
アルル。
ドーデの小説「アルルの女」の舞台。
ゴッホが晩年の傑作を生み出した地。
竹宮恵子の漫画「風と木の詩」で主人公達の通った学校があった場所。
南仏プロヴァンスといえばアルル、というイメージがありました。
でも、なんとなく思っていた風景とは違いました。
街がどうも寂しく感じて。
しかも、見所はローマ遺跡がほとんど。
南仏、という言葉から受ける、印象派の絵画のようなイメージとは少し違っていました。
でも、紀元前のローマの遺跡がこれだけ残っているというのもすごいこと。
今でも闘牛場として現役の古代競技場や、夏にコンサートが行われる古代劇場、古代の共同浴場、ローマ墓地(アリスカン)など。
どれも半壊しているけれど、歴史の重みが感じられます。
また、つい100年ほど前に、ゴッホがこの地を好んだことから、ゴッホゆかりの地として、ゴッホが描いた絵のビューポイントもありました。
ゴッホが入院していた病院は、「エスパス・ファン・ゴッホ」としてカルチャースペースになっているし、ゴッホのカフェもありました。
ただ、なぜかカフェは閉まっていて、これにはかなりがっかり。
古代ローマ×印象派。不思議な街でした。
夕方、アヴィニョンに戻り、TGVでパリへ帰宅。
パリはやっぱり寒かった…。
暖かさというのは、気分も明るくするのだなと実感しました。
★写真は、エスパス・ファン・ゴッホの庭。その昔、ゴッホが描いた絵の風景が再現されています。
コメント