イル・ド・フランスの街シリーズ6 <Médan メダン>

サン・ラザール駅から30分ほど電車に乗ったところの駅、Villennes-sur-Seine駅に降り立つと、駅前は公園みたいに花壇があって、噴水があってとてもかわいい。

やってきました、メダンの街!

しかし、人がいない!
いつも、郊外の駅には、地図や市街への矢印などがあって、地図もガイドブックも持たずに来ても、なんとかなっていたのに、この駅には地図もない。
しかも、小雨がぱらついてきた。。。

でも、街はかわいらしい感じがしたので、とりあえず歩きまわることにしました。
立体式の公園や、古い教会、並木道など、風景は素敵です。

そのうちに、ありました。「エミール・ゾラ記念館」への案内が。
ここへ行くために来たのです。

矢印のほうにとりあえずどんどん歩いていたら、おじいさんとすれ違ったので
道を尋ねました。
「ここをまっすぐいくと、お城があって、そこを右に行きなさい」と、
何度も、すごく丁寧に教えてくれました。
お城があるんだ~。知らなかった。
「でも、1.5キロはあるよ。徒歩で大丈夫?」
1.5キロくらい、全然平気!・・・たぶん。

方向が合っていたことに力を得て、またずんずん歩いてると、お城が現れました。
石造りの、素朴なお城。メダン城です。
後で知ったのですが、作家のメーテルリンクが住んでたんだそうな。
お城は門が閉まっていて、見学は予約制らしいので、外観だけ写真にとりました。

お城の近くに、エミール・ゾラ記念館を発見。
ここもガイド一緒じゃないと見られないようで、時間まで、地下でビデオを見ているように言われて降りていくと、 すでに10人くらいの人が集まっていました。
あんなに人影がなかったのに、いったいどこからこれだけの人が来たのでしょう??
時間になるとさらに人が増えて、20人くらいでゾラの家を見学しました。

ゾラは、「居酒屋」や「ナナ」を書いた、19世紀の作家です。
念のため。
家の中には、セザンヌやマネがゾラに捧げた絵が飾ってあって、感激。
あと、ゾラの小説が出版されたときや、映画になったときのポスターなども展示。
小さいように見えて、結構広かったです。

最後、3階の一部屋が、「ドレフュス事件」に関する展示室になっていて、
ガイドさんが、客の若者達に、いろいろ質問していました。
19世紀末に炎上した、ユダヤ人将校の冤罪事件。
ゾラはドレフュス擁護派で、「我、弾劾す」を発表。
そのときの記事が、大きな布に印刷されて飾ってありました。
フランスでは、歴史で必ず習うようですね。
ガイドさんの話も尽きず。
1時間半以上、ゾラの家に居てしまいました。

帰りは、違う道を通って、また延々と歩いて駅まで帰ったのだけど、途中に並ぶ家々が可愛いこと!
しかも、それぞれ個性を持ったデザインなんです。
ピンクの壁だったり、レンガのグラデーションだったり、白で統一されていたり。
お庭も手入れされてるし、窓にはお花がたくさん。
失礼ながら、勝手に写真を撮ってしまいました。
おとぎ話に出てくる家みたいでしたよー。

Médan, site officiel de la commune – Médan, notre village
イル・ド・フランス
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