ロワール旅行5 トゥール

職人連合の博物館

職人連合、すなわちコンパニョナージュ(Campagnonnage)とは、巡歴型の修行をする職人さんの組合のこと。
昔、職人達はギルド(兄弟団)を形成していましたが、ギルドの団長になるにはだんだんとお金が必要になってきて、必然的にお金持ちが世襲するようになっていきました。
そうすると、技術があっても、出世できない職人がたくさん出てくるわけで、そんななかで出来たのが、正規の職人と認められないけれど、旅をしながら仕事をする職人達の組合、コンパニョナージュ、だったような気がします(違ってたらスミマセン)。

今でもコンパニョナージュは健在で、年間2000人くらいの若者がコンパニョナージュで修行をしているとか。
26歳までの男子限定だそうです。

そんな職人さんたちの作品を集めたのが、トゥールの「Musée du Compagnonnage(職人連合の博物館)」。
技術の粋を集めたとはこのこと。
手作業なのに、とっても細かいいろんな作品がずらり。
パンやケーキそっくりの模型とか、木の靴とかいろいろ。

さて、もうひとつトゥールで行きたかったのが「Musee du Gemmail(ジェマイユ美術館)」。
ジェマイユとは「色合いも厚みも異なる、多種多様なガラスの小片を重ね合わせ、人工の光と組み合わせた20世紀の芸術」だそです。
つまり、いろんな色のガラスの破片を組み合わせて、ゴッホの「ひまわり」だとか「モナリザ」だとかを作って、後ろから光を当てて見るんですね。

そんなガラスと光の作品が集まった美術館です。
受付のマダムは、これまた親切で、「ジェマイユのビデオ、見る?」と、閉館間際なのにもかかわらず、ビデオを見せてくれました。
こういう芸術もあるんだなあ。
フランスには、実に様々な芸術がありそう。
パリに帰ったら何か習いたいなあ(と、思いつつ…)

念願のトゥール2大ミュゼを堪能し、あとは少し街を回って駅に戻りました。
荷物が重くって。
駅で時間をつぶし、パリに戻りました。
行きはTGVだったので、モンパルナスから出発したのに、帰りは急行だからか、オーステルリッツ駅に到着。
行きと帰りで全く違う駅に着くのが不思議な気がしました。

お城も、ナントもアンジェもトゥールも、なかなか面白かったです。

次はどこに旅行に行こうかな。

Musée du Compagnonnage(職人連合の博物館)
https://www.museecompagnonnage.fr/

フランス地方05-06年 ワーホリ体験記
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