日本で人気のフランス出身のキャラクターのひとつが「リサとガスパール」。
ウサギみたいですが、ウサギでも犬でもなくて、「パリの住人」なんだそうです。
さまざまなキャラクターグッズが作られていますが、日本に代理店があるので、日本独自の文房具なども多く売られているんだと思います。
日本では、OLさんとか、大人の女性の間で人気ですよね。
でも、本来は子供向け絵本。多くの国で訳されています。
しかも、この絵本は、パリでリサとガスパールが引き起こすちょっとした事件が多く、パリの名所なんかが出てくるので、余計パリ好きにはたまりません。
ちなみに、白いほうがリサで女の子。3人姉妹の真ん中です。
黒いほうがガスパール。兄と妹がいる設定です。
二人は大の仲良し。
出会った最初のころ、けんかをして仲直りして、マフラーを交換して友情を誓った、というエピソードがあるんですよ。
たいていの話では、、二人がいたずらや失敗をして、「Catastrophe! (やっちゃった!)」というセリフを叫ぶ。
かなりのやんちゃぶりです。
作者は、アン・グットマンさん(文)と、ゲオルグ・ハレンスレーベンさん(絵)のご夫婦。
キュートな物語とやさしい絵は、夫婦愛から生まれているのですね。
このシリーズ、フランス語では、「Gaspard et Lisa」で、二人の名前の順番が逆になっています。
なんで、日本語ではリサが先?
語呂の問題もあるでしょうが、実は、このシリーズ最初のエピソードは、ガスパールがベニスに行くというもので、最初に登場したのが、ガスパールなんだそうです。
でもこの話だけ、日本語版になってないのです。
だから、日本で最初に登場するのはリサ、ということらしいです。
日本のフランス語書店関係者の間では、「ガスリサ」と略して呼んでいます。
なので、普通の人に説明するとき、正式名称を言おうとして、「ガスとリサパール??」とか言っちゃいそうになります。注意、注意。
フランスでは、もっともっといろいろなキャラがあるのでしょうが、日本人に好まれるものと、そうでないものがあるはず。
ガスリサは、まったくもって前者!
サンリオのキャラクターとも趣が異なるし、フランスっぽいですよね。
「リサとガスパール、日本に行く」という話もあります。
パリに溶け込んでいたはずの二人が、日本の風景の中を歩いているのは、なんだか奇妙。
しかも、日本人代表! みたいなフクシマさんが出てきて、日本ってこう見えてるんだあ、って分かります。
他の国での話も同じでしょうね。
なかなか勉強になる子供向け絵本です。
同じ作者の「ペネロペ」も人気が高いですよね。
ガスリサより、もっと赤ちゃん向けの本が多いです。
フランス語では「Penelope tete en l’air」。うっかりやさんのペネロプ。
そう、Penelope は、ペネロペではなくて、ペネロプかペネロップと発音します。
日本語ではなぜペネロペ??
ペネロペ・クルスがPenelopeでペネロペだから親しみやすかったのでしょうか?
でも、彼女はスペイン人です。
真相は分かりませんが、日本語でこの作品が手に入るのは嬉しいので、文句なしですね。
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