ブルターニュ旅行3日目。
やはり、バスで1時間かけてキブロン半島からオレーへ行き、TGVに乗り換えてカンペール(Quimper)へ移動。
実は、今回の旅の最大の目的は、カンペールからバスで行ける、ラ岬でした。
一度行ってみたいと、数年前から思ってたのです。
西の果て、世界の果てと言われる岬。
なんとなくロマンの香り!?
カンペールの駅で時間を調べたら、日帰りできるちょうど良いバスは、12時5分発のものだけ。
朝9時発があると聞いていたので、本当は翌日に行くつもりでしたが、どうも今のタイムテーブルだと、これに乗るしかないようです。
翌日でもいいけれど、早いに越したことはない、と、急いでホテルにチェックインし、ラ岬行きのバスに乗り込みました。
約1時間半、ブルターニュのいくつかの街を通って、バスがラ岬の手前の駐車場に到着。
意外にも、カフェやレストラン、お土産屋さんが並んでいて、賑わっています。
岬の先端らしきものはまだ見えず。
環境保護のため、ここから先は専用の巡回バスか、徒歩でないと行けないようです。
お土産屋のならびに、観光局があったので入ってみると、すぐに受付のお姉さんがにっこり笑って「ボンジュール!」と声をかけてくれました。
各国から旅行者が来るらしく、英語とフランス語、どっちがいいかを聞いた後、ささっと地図を示し、「今は居るのはココで、歩く場合はこのルートで20分、巡回バスは10分置きにここから出発ですよー。片道50セントです。この観光局内は、展示室になってるので、よろしければご覧ください。無料です~」といったことを、説明して、パンフレットまでくれました。
とりあえず、行きはまだ体力があるので、20分のコースを歩いてみることに。
かわいい草花の咲く野原の中に、獣道のような道ができていて、そこを散歩していきます。
途中、展望台や、マリア像なども出現。
いかにも外国からの観光客の人が多く、アジア人も若干居て、なんとなくホッ。
キブロンやベル・イルでは、フランス人のリゾート客のような人しか、居なかったんだもの。
野原を延々と歩いていると、左側に海が出現。
そこで立ち止まって写真をいくつか撮ったものの、その先に進んだところ、岬の先端で見えた光景には圧倒されました。
波に打たれる岩場と、どこまでも広がる海の絶妙なコントラスト。
海に突き出るように広がっている岩場は、行こうと思えばかなり先まで行けるのですが、足元はかなり危ない。戻ってくるのに苦労してそうな人もいました。
海を見下ろしながら、岩に腰を降ろしてしばし、「世界の果て」を満喫。
ついに来たなあと思うと、感慨深かったです。
帰りのバスの出発時刻まで残り正味2時間。
メインの岬のほかにも、海を囲むように獣道が延びていて、いくらでもハイキングができそうです。
時計を見つつ、時間ぎりぎりまで自然の風景を楽しんで、徒歩で駐車場まで帰りました。
カンペールへ戻るバスは、途中、中学校で生徒たちを乗せ、町中のバス停で彼らを降ろしながら進みました。
もちろん、他の地元の人たちも乗ったり降りたり。
ラ岬は観光地だったのに、このバスは普通に生活の足なんだな、とちょっと不思議な感じがしました。
コメント