王宮に入れなくて、時間がまだまだ余っているので、チェコが誇る文豪、フランツ・カフカの記念館へ。
受付のマダムが、日本語の解説書をくれたので、よく分かりました。
カフカといえば「変身」という小説で有名。
ほかにも奇妙なストーリーの小説が多いです。
この記念館では、カフカの一生と、たくさんの作品が紹介されていました。
彼の作品のみならず、彼自身も、かなり変わった人だったようで。
愛した女性には熱烈な手紙をたくさん送っている。
でも、婚約を自ら2度も破棄。
好きな人とは遠距離恋愛くらいがちょうどいい?
しかも、数々の女性と真剣恋愛しているわけで、色男だったんでしょうね。
そして、自分の才能を信じつつも、死の床で友人に、自分の作品を燃やしてしまうように頼む。そ
の友人が燃やさなかったので、私達は、カフカの作品をたくさん読むことが出来ています。
生きているうちは、そんなに有名ではなかったようです。
衝撃的だったのは、「流刑地にて」という小説に出てくる処刑用機械の模型があったこと。
映画化の話もあったみたいで、そのためにビジュアル化された模型のようですが・・・。
かなり残酷な処刑の仕方なので、映画になったら、私は絶対見たくないです。
彼の描いた絵や、直筆の手紙なども散りばめられたカフカ記念館。
日本語解説書のおかげもあって、かなり楽しめました。
続いて、川を渡って、ボヘミアの作曲家、スメタナの記念館へ。
「モルダウ」を作ったことくらいしか知りませんでしたが民族舞踊などのチェコの独特の曲調を取り入れた曲を多く残していることから、チェコ国民学派の開祖と言われているそうです。
この記念館はとても小さくて、オープンテラスのレストランの横に入り口があったので、見つけるのが大変でした。
でも、ヴルタヴァ(モルダウ)川に臨むところにこの記念館があるというのは、すごく象徴的だと思います。
ミュシャ、カフカ、スメタナ・・・。
チェコは素晴らしい芸術家や文豪を輩出してきたのですね。
今でもプラハは音楽の都ですものね。
さて、プラハの主要なところは(入れなかったもの以外)見てしまったのと、歩き疲れてきていたので、残りのプラハでの時間は、トラムを乗り回すことにしました。
王宮のさらに先の郊外のほうまで行ってみたりと、窓の外の景色を存分に楽しみました。
明日はウィーンへの移動。
プラハ本駅からウィーン南駅までは約4時間。
無事に国境越えができますように。
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