スイス文化センターの舞台裏

【2011 パリ滞在記2】


マレ地区に、「スイス文化センター」という、スイスのアーティストの作品などを展示しているところがあります。
ブログで以前にも書きました。
https://une-peinture.com/archives/51446688.html

ここで働いている友達、ステフがいるのですが、私がパリに行ったときだけ、行きつけのカフェに連れて行ってくれて、カウンターで一杯おごってくれる、という関係です。

老舗カフェのカウンターで、ビール一杯、なんていかにも地元パリジャンなので、私も長くパリに住んでいるような振りをして、カウンターの中のマスターと、彼との会話を聞いたりしているのは、楽しい体験でした。

そういえば、一緒にちゃんとご飯を食べにいったことすらなく、彼の職場である文化センターの楽屋に入れてもらって、そこでたわいのないことを話したり、パソコンがうまく動かなくて助けてもらったり、写真が趣味の彼に白黒写真を撮ってもらったり。

ステフは日本が好きらしいのですが、ものすごく日本に来たいわけでもなく、「なんとなく北海道に興味がある」くらいなのです。
少なくとも東京には興味なし。
それなのに、どこで習ったのか、時々日本語の単語を言ったりするから面白い。

でも、今回のパリ滞在は短いので、会う時間がないと思って、特にパリに行くことを伝えていませんでした。
それどころか、2年前に会って以来、ろくにメールすらしてなかったのです。

今回、たまたまマレ地区に用事があり、スイス文化センターのある小道が正面に見える Rue des Hospitalieres Saint-Gervaisを歩いていました。

そうしたら、その小道の奥に何人かの人がいるのを発見。

「もしかしたら文化センターのスタッフが、タバコ休憩なのかな、ステフもいるのかなー。」
とは思ったものの、こんなに遠くから私を発見することはないだろうと、文化センターに寄るかどうかは決めかねたまま、まっすぐ歩いていきました。

そもそも、彼は仕事を変えたがっていたので、そこで働いているという確証もなかったのです。

すると、そこにいた人たちが、建物の中に引き上げて行く中、1人の男性だけがその場に残り、じーっと近づいて行く私を見ているのです。

「もしかして、私だって気づいた?」
なんとなく顔がわかるところまで来たとき、確信しました。
ステフは私を覚えていたどころか、判別できたようです。
アジア人の女性が歩いてるな、くらいは思ったとしても、2年も連絡してなかった私だと分かるとは、相当な視力の持ち主!?

「Bonjour! 久しぶり! 私のこと覚えてたの?」
「そりゃ、覚えてるよ」
そう言って、文化センターの中に入れてくれました。

今は、展示替えの最中で、一般の人は入れないはずなので、舞台裏を見られるという貴重な機会でした。

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中では、アーティストたちが、その場で作品を仕上げていました。
なので、いろいろな工具や木屑などが落ちていたり、と、ほんとにごった返していました。

一番大きな作品は、木で作られた立体的なオブジェで、中から人が顔を出したのでびっくり。
アーティストが作品の中で、仕上げをしていたようです。

「やあ。彼女は見学に来たんだ」とステフ。
部外者の私がいても、誰も気にしないところが、ゆるくて素敵。

さっと中を見たあと、ステフは出口まで送ってくれました。
おそらく仕事の休憩中だったので、あまり長くお邪魔するわけには行きません。

日本は好きだけど、来るつもりはなく、パリの真ん中で働いているのに、都会が嫌いで、立派なカメラを持っているのに、旅行は面倒。
とっても優しいのに、独身主義のステフ。

何年も連絡しなくても、きっと忘れないでくれるだろう、素敵な友達の1人です。

★スイス文化センター(Centre Culturel Suisse Paris)
32 et 38 rue des Francs-Bourgeois 75003 Paris
http://www.ccsparis.com/

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