ミュゼ探訪2 コニャック=ジェイ美術館(Musée Cognacq-Jay)

マレ地区に潜む素敵な美術館を一つご紹介。

パリのセーヌ川沿いにあった有名なデパート「サマリテーヌ」の創始者、エルネスト・コニャックと奥方のマリー=ルイーズ・ジェイが収集したコレクションが詰まっているのが、「コニャック=ジェイ美術館」です。

もともとはコニャック夫妻が生きていた頃、彼ら所有の建物にオープンしていた美術館でしたが、1928年にエルネストが亡くなると、コレクションはパリに遺贈されました。


それが、1990年にエルゼヴィール通りにある「ドノン館」と呼ばれる館にコレクションが移され、現在の美術館になったそうです。
常設展は無料!
受付でチケットを受け取って、美術館の入口へ。
コニャック夫妻の胸像が、入館者を迎えてくれます。

「ドノン館」は16世紀に建てられた貴族の館。そこに、コニャック夫妻が収集した、おもに18世紀の家具や調度品がコレクションされています。


3階まである、サロンや寝室などなどの各部屋自体がすでに美術品ですが、壁には18世紀~19世紀の絵画、棚やチェストの中には、これまた彫刻や日用品などの、貴重な大小の美術品が収められていて、一つの部屋を見るだけでもかなりの充実感。

館内には説明係らしきおじ様がたくさんいらして、「閉館まであと30分だよ。

上の階にもっと見てほしいものがあるから急いで」と言われてしまいました。
確かに、時計を見ると入館からずいぶん時間が経っていましたが、まだまだ全館を見切れていないなんて。
外見からはそんなに大きい館には見えないのですが、中は結構広大です。

屋根裏や中庭まで見学でき、コニャック夫妻が情熱を注いだ18世紀の美術品とともに、この館自体を存分に楽しめました!

★コニャック=ジェイ美術館(Musée Cognacq-Jay)
8 rue Elzevir
75003 Paris
www.cognacq-jay.paris.fr

フランス・欧州街歩きパリの美術館・博物館
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