東京フレンチ 『ラ・メール・プラール』(有楽町)

モン・サン・ミッシェルの名物オムレツが食べられる店として2011年にオープンした『ラ・メール・プラール』。
モン・サン・ミッシェルに行ったことのある方なら、このオムレツと、プラールおばさんのことはご存知でしょう。
ずっと気になっていて、やっとランチで行くことができました。

フランスはノルマンディの神秘の島、モン・サン・ミッシェルには2回行ったことがあって、1回目は友人と、電車とバスを乗り継いで行って、現地のホテルに泊まりました。
そのとき、このオムレツの店に入ろうかと思ったのですが、なんだかお高くて。
でも、別のビストロで、すっごく美味しい牡蠣をいただいたので満足しました。
そして、夜景も素晴らしかったです。

2回目は母と一緒だったので、パリからの日本人向け日帰りバスツアーに申し込みました。
そのツアーのなかに、このオムレツ堪能が含まれていました。
オムレツは非常に大きいので、ツアーでは一つのオムレツを何人かでシェアすることになっていました。
あらかじめ分けてお皿に盛られていたような気がします。

はっきり言って、すごく淡白で、一人で1個は食べきれそうもない。日本人向けツアーでは、このシェアの方法が理にかなっていたと思います。
ただ、ちゃんと食べたような気になれずにいました。
味も、これが本物なのかどうか疑問を抱きながらの会食でした。

そこで、東京で再チャレンジ!
有楽町の東京国際フォーラムの1階にこの店があり、ちょっと入口が分かりにくいですが、重厚な扉を開けると、スタッフが迎えてくれます。
ちなみに、ランチですが予約していきました。

ランチのコースは2種類。
Aコースはオムレツ、Bコースがマルミットという鍋料理がメインのもの。
これに季節の前菜とパンが付きます。
マルミットは日替わりのようです。
オムレツが大きくて、食べきれないだろうということは予想していたので、相方とシェアすることにして、2種類のランチを一つずつ注文しました。

まずは前菜のサラダ。
なぜか私と相方には違うサラダが来ました。
片方は鶏が添えてあり、もう一方は野菜たっぷり。
ドレッシングの量が違うのか、前者はさっぱり、後者は少しこってり。
どちらもとてもおいしかったです。

そして、いよいよメイン料理。
私と相方、どっちがどのコースなのか、店員さんには言わなかったのですが、私のところにオムレツと付け合せのきのこソテー、相方のところにマルミットとジャガイモのグラタンのような付け合せが来ました。

マルミットの鍋の蓋を店員さんが取った瞬間に、相方が「あ、これ、食べられない!」と。
その日の料理は、羊肉だったのです。
ラムかマトンか分かりませんが、相方はこれが苦手。
「これ、羊ですよね??」と、料理を持ってきたお姉さんに言うと「はい、そうです」とだけ。
それ以上は何も言わずに、料理を置いて行ってしまいそうになったので、「このソテーは、オムレツにかけて食べるんですか?」と聞くと、「いえ、普通で大丈夫です」とかなんとか。

私は羊肉が好きなので、交換して食べることにしましたが、もともと、私がオムレツが食べたくて来たので、それが食べられないんじゃあんまり意味がない。
それに、羊の香りのせいで、彼の方は食欲がなくなり、3分の2くらい残したオムレツを私に回してきました。

羊のマルミットは、柔らかくて、野菜もしっかり入っていて、すごくおいしかったし、オムレツの方は、現地で食べたものよりは塩味がして、香りもよく、思ったよりは食べやすかったです。
でも、やっぱり淡白なので、人によっては飽きるかもしれませんが。

味は良いのだけれど、とにかく羊に当たってしまったのが運のつき。
事前に内容を聞かなかったのも悪いのですが、まさか羊が出てくるとは予想だにしていなかった。
癖のある肉なのだから、一言、メニューを持ってきてくれた時にでも言ってくれていたらと思います。

隣のテーブルでは、ちょうど席に着いたお客さんに、店員さんがメニューを渡しながら、「コースAは、当店の名物であるオムレツで、Bの方は、本日は羊の煮込みになります。付け合せは・・・」と説明している。

私たちの時には、何の説明もないばかりか、メニューが来てからしばらく放っておかれたし。
呼ばないと来てくれなかったし。
さらに、ほかのテーブルから、店員さんの「オムレツは、まずはそのままお召し上がりいただいて、お好みでこの付け合せと一緒にお楽しみください」という声が聞こえてきました。

私たちの担当の人は、何も説明してくれませんでした。残念です。

でも、オーダーを受けてくれた男性のスタッフは、グラスワインのセパージュについて聞いたら、ある程度答えてくれて、後からさらに情報をくれました。

ただ、サラダも、マルミットも、パンもおいしかったです。付け合せもポテトのほうは、すごく気に入りました。
お水にもレモンが入っていてさわやか。

そして、あの大きなふんわりオムレツは、ほっぺたが落ちるほどではありませんが、目の前に来るとちょっとテンションがあがりますよ。焼けて香ばしいところと、メレンゲのふわっふわなところがあって、まさに体験のために食べる感じです。

しばらくしたら、また行きたくなりそうです。
そのときは、ちゃんとお料理の説明をしてもらおう!

★『ラ・メール・プラール』
http://www.la-mere-poulard.jp/

情報は、2013年当時のものです。現在は閉店しています。

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