「エルメス レザー・フォーエバー展」(上野・東京国立博物館)

東京、上野の東京国立博物館で開かれていた特別エキシビション 、「エルメス レザー・フォーエバー」展に行ってきました。

バッグの一流ブランド、エルメスが、元は馬具メーカーだったというのは有名な話です。馬具に使用されていた革をバッグへ展開することでエルメスは歴史を刻んできたのです。
この展覧会は、エルメスにとって重要な素材、レザーにスポットをあてたものです。

表慶館に入ると、まずはレザーに触れるコーナーがあります。ここで、エルメスの上質なレザーの手触りを堪能できます。
実にカラフルで柔らかい。

続いてバッグが多数展示された空間に、職人さん(フランス人)がいて、実際のバッグづくりを目の前で見ることができます。日本人のスタッフの方が、丁寧に説明をしていました。匠の技について、職人のこだわりについて、手作りならではの味わいについてなどなど。

日本人は高いバッグを大切にしまいこんでしまいがちですが、カビは革のバッグにとって天敵!
特に日本は湿気が高いので、何重にくるんでしまっておかないで、生活している場においてください、などといったお話もしてくださいました。

また、カビや破れなどの致命的なもの以外は、職人さんがきちんと直してくれるそうです。だから一流のバッグは、世代を超えて引き継いでいくこともできるのですね。

その他、貴重な古いエルメス商品のコレクション、オーダーメイドで作られたユニークな商品ラインナップ、馬具と馬との関係、ケリーバッグ&バーキンのバリエーション、留め具へのフォーカスなど、各部屋ごとに異なるテーマで展示があり、楽しませてくれます。
ただ並べてあるだけではなくて、空間全体が別世界になっているかのようなのです。陳列テクニックとでも言いましょうか。照明や音楽なども最大限に工夫されていて、居るだけで楽しいテーマパークのような展覧会でした。

馬の模型に乗って、ギャロップを楽しめるコーナーもありました。映し出される周りの景色も変わるので、本当に馬に乗っている気分になれます。

私が素敵だと思ったのはこれ。

女神像が持っているのは白い革のバッグ。彫刻の白い肌にぴったりの商品を作ってしまったのですね。違和感がないのが素晴らしい。

あらかじめエルメスのホームページでQRコードを携帯に保存しておき、東京国立博物館の入り口でそれを見せると無料で入ることができました。
エルメス展は表慶館で行われていますが、本館の常設展示も見ることができたわけです。
ちなみに、平成館や東洋館は閉館中です。

この「エルメス レザー・フォーエバー」展は残念ながら本日までですが、エルメスのサイトでは展覧会の一部を動画で見ることができますよ。
思い切って一生モノのエルメスのバッグをひとつ、手に入れてみましょうか。

エルメス レザー・フォーエバー オフィシャルサイト
http://lfe.hermes.com/jp/ja

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