中欧旅行記（ウィーン１）

今年（2009年）5月下旬、パリに行く前に旅行した、プラハ～ウィーン～ブダペスト旅行記、ウィーン篇に突入です。

プラハ本駅を朝9時ごろ出発し、ウィーン南駅まで、電車で約4時間。
のどかで広大な景色を眺めながら過ごしました。
途中、チケットの検札に1度来ただけで、いつの間にか国境を越えてしまうというのは、島国に住んでる私達にはなんとなく不思議な感じですね。

ウィーン南駅は、その名の通り、ウィーンの中心部より南側に位置していて、国際線も多数発着する大き目の駅です。
その前にトラムが何本も通っていて、とりあえずトラムで数駅のところに予約してあったホテルにチェックインしました。

この日は、移動だけで終わってしまうかと思っていたけれど、ホテルで落ち着いてもまだ15時ごろ。
早速、ウィーンの街の探索に行くことに。

南駅に一度戻って、ウィーン中心地の方に行くらしいトラムを、ガイドブックとにらめっこしながら見つけました。
ドイツ語圏は初めてなので、地名を読み解くのも一苦労。
でも、中心のほうに行くと、白くて美しい建物がたくさん見えるようになり、マクドナルドすらおしゃれな雰囲気。

ガイドブックによると、トラムの1番か2番に乗れば、市街を一周してくれるというので、2番のトラムに乗り換えました。

整備された市立公園や、外観も美しい美術館、ラデッキー元帥の像などを通り過ぎたあと、川を渡りました。
この辺から、手元の地図には載っていないものが窓の外に現れ始め･･･。
建物も減ってきて、なんか、街から外れている気がする！

ついに、終点らしきところでトラムは止まり、乗客もみんな降りてしまいました。

おかしい。
トラム2番は、山手線のように街を一周するはずなのに！

戸惑っていた私達に、親切な女性が英語で話しかけてきてくれました。
どうやら、このトラムは街を半周だけして、北のほうへ進んでしまったようです。。。
「これに乗っていれば、また中心地に戻りますよ」と教えてもらい、そのままもと来た道を同じトラムで引き返し、最初に乗った地点まで引き返すことができました。

今だけなのか、最近変更があったのか、トラム2番は市の右側を半周して北へ、1番は左側を半周して南へ行く路線になっていたようです。
後日、トラムで近くに座った日本人の親子が、同じようにガイドブックを手に、「一周しているはずなのに」と言っていたので、教えてあげることができましたが。
他のガイドブックでも、このトラムで市内一周のルートがオススメになっていたそうです。。。

トラムの路線がなんとなく分かった私達は、途中のシュヴェーデン広場（Schwedenplatz）で降りて、飲み物を買ったり、少し休憩をしました。
ウィーンの街を改めて眺めてみると、なんというか、パリより整然としていて、清潔です。

建物はより白く輝き、どこからともなくウィンナワルツが聞こえ、道路を馬車が堂々と走っている。
同じヨーロッパでも、雰囲気はそれぞれ違うものだなあと思いました。

その日は、早めにホテルに引き上げました。

そうそう、ホテルの近くに、サーカスが来ていて、外から動物が見えました。
サーカスのショーを見る時間は取れそうにないですが、久しぶりに大きな動物を間近で見ることができて、柵の間にカメラのレンズを差し込んで、たくさん写真を撮らせていただきました。

（つづく）